ペルモビール株式会社

沈み込みの原理

前回のブログでは、クッションとの接触面積を増やすための2つの方法を少しだけご紹介しました。沈み込みとオフローディングです。今回のブログでは沈み込みについて詳しくご紹介していきます。ちなみに、沈み込みとオフローディングのどちらの方がいい、というようなことは一概には言えません。個々人のニーズによってどちらの方がその人に効果があるかを判断する必要があります。

沈み込みは言葉のとおり「沈み込む」ことで体の突き出ている部分への圧力を和らげるという原理です。クッションやバックサポートは「沈み込み」のために大きな役割を果たします。クッションやバックレストに沈み込むことで骨の突出部への圧力を緩和し、効果的な除圧(圧の再分布)が可能となります。下のイラストをご覧ください。

                         
「沈み込み」なし「沈み込み」あり
座骨結節へ高い圧力がかかる圧が臀部全体へかかり、
かかる圧の大きさが小さくなる

「沈み込み」タイプのクッションを使うメリットはなんだろう?

  • 堅い面が少なく、ユーザーがより柔らかさを感じるよう作られている→理想的な痛みのコントロール方法になりうる
  • 座骨結節、仙骨、尾骨などの骨の突出部にかかる高い圧力を軽減する
  • どの段階の方もどこの部位の褥瘡にも対応できる
  • 事前に形づけられたクッションではないことによって移乗が楽なことがある

沈み込み(イマ—ジョン)タイプのクッションはメンテナンスが必要になることがあります。しかし、だからといって沈み込みタイプのクッションに抵抗を感じないでください。そのクッションがユーザーの体に一番適しているなら、それを選ぶべきですし、メンテナンスをわかりやすく行うための製品もあります。

クッションメーカーはユーザーやセラピストの方のため、空気の量が適量かを確認することができる機械を開発し続けています。スマートチェックは良い例だといえるのではないでしょうか。ロホのスマートチェックはもっと空気を入れるべきか、それとも空気を抜くべきかをすぐに見ることができ、メンテナンスを簡単に行うことができる機械です。

ロホクッション、またはスマートチェックをより詳しく知りたいという方は弊社までお気軽にお問い合わせください。

次回のブログでは、沈み込みをし、皮膚の保護を追求したロホのデザイン・設計についてご紹介します。